お墓お役立ちコラム

少子高齢化でニーズが高まる永代供養墓を7つのポイントでわかりやすく解説

2019.4.16
永代供養

近年、少子化や核家族化などが進むにつれ、お墓の在り方が変化してきています。死後に先祖のお墓に納骨するのではなく、永代供養墓を選ぶ方が増えてきているのです。永代供養墓とは、管理承継者(お墓を守っていく人)に代わって寺院や霊園が供養や管理を行ってくれる供養方法です。お墓の管理継承者がいない、遠方でなかなか供養ができないといった理由から注目されています。

ここでは、永代供養墓とはどのような供養方法なのか7つの特徴からご紹介し、その種類やメリット・デメリット、費用の相場、永代供養墓を選択する際の検討ポイントについて、金沢の「宝勝寺ふれあいパーク霊園」がわかりやすく解説します。

1. 管理承継者を前提とせず、お寺が永代にわたって供養することを約束するお墓

永代供養墓では、親族に代わり、お寺や霊園がお墓の管理及び供養を行います。管理されないで雑草が伸び放題になってしまったり、誰にも供養されずに放置されたりといった状況を防げるため、先々までにわたって安心な供養方法です。

2. 少子化が顕著な現代社会でニーズが高まっている

少子化・核家族化が顕著になってきた現代社会では、将来お墓の管理を頼める親族がいない方が増えています。また、親族が遠方に住んでいる場合など、管理の負担を負わせたくない方も多くいます。跡継ぎがいなくてもお寺に供養してもらえる安心感が、永代供養墓の需要を高めているのです。

3. お墓(一般墓)を建てるのに比べて費用が安い

自分でお墓を新しく建てるには、墓石代(全国平均134万円)と永代使用料(全国平均77万円)など、高額な費用がかります。しかし、永代供養墓は墓石代が永代使用料に含まれているケースが多く、また一般墓に比べ費用を抑えることができます。

4. 定期的にお寺が合同法要を厳修

永代供養墓では、定期的にお寺が合同法要を行って供養してくれます。
供養の回数はお寺によって異なりますが、必ず定期的に供養してもらえることが、死後の安心感につながります。さまざまな都合からなかなか法要のできない親族からも支持が集まっています。

5 使用期間が設けてある

しかし「永代」とは言うものの、基本的には個別の供養は期限付きです。期限の過ぎたお骨は合祀されるのが一般的です。しかしあらかじめ定めた期間を延長し、追加契約を結ぶこともできます。

6 最後の使用者の納骨日より一定期間後に集合墓へ合祀

一般的に、永代供養墓では最後の使用者の納骨日より一定の期間が過ぎると、集合墓へ合祀されます。その期間は7年・13年・33年・50年後など、お寺や霊園によって異なります。

7 最後の使用者の納骨後は管理料の納入は免除される

永代供養墓の良心的な点は、最後の使用者の納骨後は管理料の納入が免除される点でしょう。使用者が亡くなり、そこで供養もおしまいになるというわけではないので、安心です。

永代供養墓には大きく屋内型と屋外型がある

永代供養墓には大きく「屋内型」と「屋外型」があります。

「屋内型」は「納骨堂」「納骨壇型」とも呼ばれるもので、ロッカー型や可動収納型など、さまざまな種類があります。見た目は墓地と異なりますが、家系代々のお骨を収蔵するなど、通常の墓地と同じ機能があります。

一方「屋外型」は「納骨塔型」「合祀型」の2つのタイプに分かれます。

それぞれの特徴は、以下のとおりです。

  • 納骨壇型 故人ごとの施設に遺骨を安置する。
  • 納骨塔型 納骨塔の地下に遺骨を納める。
  • 合祀型 遺骨をまとめて納骨する。

永代供養墓の最大のメリットは家族がいなくても墓を管理してくれること

永代供養墓を選ぶ最大のメリットは子どもがいない、または親族がいないなど、お墓の管理をする後継者がいなくても、きちんと供養してもらえる安心感があります。

また、子孫があり、親族がお墓を管理してくれそうであっても、先々まで迷惑をかけたくないといった理由から、あえて永代供養墓を選択する方もいらっしゃいます。特に先祖代々のお墓が子孫の居住地から遠い場所にあったり、または交通の便が非常に悪いところにある場合、お墓の管理や供養に多くの手間がかかります。また、お墓の維持や管理に必要な経済的負担を考えても、永代供養墓の方が合理的だと感じられています。

1人あるいは夫婦のみなどでお墓に入ることができる

人によっては、事情によって個人や夫婦のみといった限られた人のみでお墓に入ることを望まれる場合もあるでしょう。その場合、永代供養墓は有力な候補です。家族関係の変化や、生涯非婚率の増加などが背景となって、永代供養墓の需要は高まってきているのです。

合同墓・合祀墓では遺骨を取り出せないことも

永代供養墓のお骨は、多くの場合「合同墓」や「合祀墓」と呼ばれる、共同の場所に収められます。この場合、自分以外の人と同時に遺骨を納めるので、再び取り出すことが不可能になります。後々引っ越しなどで墓地を移す予定のある方は検討が必要です。また、親族に相談せずに決めると後々トラブルになる可能性があります。合同墓を検討する場合は、親族と相談した上で決めるようにしましょう。

永代供養墓の費用は納骨の方法や供養の内容で異なる

永代供養墓に必要な費用は、納骨の方法や供養の内容などによって異なります。地域差などもあり、数万円~数百万円までと、費用にはかなり差があるのが実情です。検討の際は慎重にリサーチするといいでしょう。

永代供養墓を検討する際のポイント

永代供養墓を検討する際は、

  • 供養方法
  • 合祀までの期間
  • お寺や霊園の供養に対する考え方 に注意して選びましょう。

供養方法は「納骨型」か「合祀型」かを選ぶ

永代供養墓では、お骨を個別に供養する「納骨型」か、お骨を他の方と一緒に供養する「合祀型」かによってメリット・デメリットが異なります。合祀型の場合、比較的費用を抑えられるのはメリットですが、納骨後に再び取り出すことができない点に関しては注意が必要です。親族の考えに合うかどうかをよく検討しましょう。

合祀までの期間にバラつきがあることを確認しておく

納骨型の永代供養墓では、いずれお骨は合祀されることとなります。合祀までの期間が自分や親族の考え方に合うかどうか、よく確認しましょう。

お寺や霊園の供養に対する考え方や取り組みを理解する

永代供養墓は、お寺や霊園といった業者に末永く供養をしてもらうことになります。そのため、供養を任せるお寺や運営者の供養への取り組み方を確認することも大切です。

永代供養墓で先々まで安心できる終活を

このように、永代供養墓にはさまざまな特徴や種類があり、お寺や霊園によってそのスタイルは大きく異なります。しかし永代供養墓はお寺がしっかりと管理・供養してくれるので安心だと、お墓の管理継承者がいない、遠方でなかなか供養ができない方を中心として、お墓を持たない供養方法として注目されています。永代供養墓を選択する際には、供養方法や合祀までの期間、お寺の供養に対する考え方などを踏まえ、先々の安心を考えて決断するようにしましょう。

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